
みなさん、こんにちは。たにやん(fa-twitter@taniyan_catlife)です。
ねこと遊んでいると、その遊びが盛り上がってねこが興奮してしまったりして、その興奮や勢いのあまりに爪が飼い主さんに当たってしまったり、ねこにとって甘噛みのつもりが当たりところが悪くて思わぬアクシデントが発生したりします。
当たってしまったところが、ただ赤くなったり軽く人間の表皮が傷ついてしまう程度の軽傷ならいいのですが、当たりところや運が悪いと出血や腫れ、酷いときには軽い流血などが起きてしまいます。
そのまま受傷した部分をほっといて治ってしまうパターンもあれば、ほっといてしまったのが原因で炎症を起こしてしまい痛みや治りが長引いてしまうなど様々です。
最悪の場合は受傷部位を手術して治したりなどの報告もあります。
甘く考えてしまっていて、後で取り返しのつかないことになってしまっても遅いです。
病気を知り、応急処置を学ぶことで急なアクシデントに備えることができるのでご覧になってください。
目次
ねこの身体に菌がいっぱい?
綺麗好きで知られているねこですが、実はねこのある部分に多く菌が滞在しているんです。
みなさん、ねこのどの部分に多くの菌が潜んでると思いますか?
正解は・・・
ねこの口腔内に多くの菌が潜んでいるのです。
これを知ってしまうと少しショックを受けますよね。
飼っているねこが自分のことを舐めてくれた時に、嫌な思いをする人はほとんどいないはずです。
私もねこが寄ってきてくれて、甘えてきたり舐めてきたりすると嬉しい気持ちになります。
このことを初めて知った直後は、私が舐められたところに菌がいっぱいいるの⁉病気とか大丈夫かな・・・
このような疑問や悩みを思いました。
腕や手、脚といったところを舐められてもそこまでの心配はいりません。
気をつけなくてはいけないのは、その菌を人間の体内に取り込まない、入り混まないようにすることが肝心です。
これらのことは一体どういうことなんでしょうか?
大まかに説明すると主な侵入経路は人間の口や手などの身体につけてしまった傷口などからです。
口であれば、飼い主さんが寝ているときなどに、ねこが甘えにきたさいに顔を舐められて口から菌が侵入してしまうケースがあります。
傷口などは、上記の思いがけないアクシデントが発生してしまった時に傷ができてしまい、そこから菌が侵入してしまうケースです。
いずれも、ねこには悪気があってやっている行動ではないので、私たち飼い主が気をつけてあげましょう。
どんな病気や菌がいるの?
では、ねこの口腔内にはどんな名前の菌がいるのでしょうか?有名な病気や菌をご説明します。
ねこひっかき病
ねこを飼っていて、飼い主さんが1番感染してしまう可能性が高い病気がこのねこひっかき病です。
なんだか可愛い名前の病名ですよね。
可愛いのは名前だけで、私たち飼い主が気をつけていないと感染してしまうので、注意の必要な病気です。
私自身も、感染してしまったことがあります。初めはただの腫れかなと思って放置してしまっていたのですが、なかなか治らず病院で診察をしてもらったら、このねこひっかき病と診断を受けました。
私は軽症だったので、病院から処方していただいた塗薬を感染部位に塗ったら数日ですぐに痛みも無くなり治りました。
もし、病院へ行っていなかったら、痛みや治りの遅さに苦しむところでした。
巷ではねこひっかき病が主流ですが、他にも別名がありバルトネラ症とも呼ばれています。
バルトネラ・ヘンセンという菌が悪さをし、受傷部位から侵入してそこの受傷部位が炎症を起こしたり、脇下や脚の根本のリンパの節が腫れてしまう場合があります。
それと伴い、微熱や嘔気、身体全体のだるさ、関節の痛みなどの症状も出ることがあります。
傷が軽い場合には、自分の免疫力で治せてしまいますが、治るまでに時間がかかるので、心配の方は早めの病院での受診をしましょう。
パスツレラ症
このパスツレラ症も身近な病気の1つです。
パスツレラ症はパスツレラが悪さをしたことによって起きてしまう症状です。
主な症状としては、受傷部位の痒みや痛み、化膿による炎症です。
とくにお年寄りなどの免疫力が下げってしまってきた方の感染や症状が悪化してしまうケースが多いです。
このパスツレラ菌は、ねこの口腔内に滞在し、ほとんどのねこがこの菌を口腔内に保有してしまっています。
人間の口や傷口、その辺りは感染の予防のため、ねこに舐めさせないように注意をしましょう。
応急処置はなにをすればいいの?
その時の症状によって、対応は様々です。
観察方法や簡単にできる応急処置をご説明しまう。
怪我した場所から血が出ていないとき
受傷した部分から血が出ていなければ基本的には軽症と考えて大丈夫です。
しかし、軽症だからといって油断は禁物です。
もし、手や腕などを受傷してしまい、すぐに洗面所などで洗える場合なら石鹸などを使って洗い流しましょう。
他の部位で、すぐに洗い流せない場所なら、消毒液などを用いて受傷部位を拭くと効果的ですよ。
1番やってはいけないのは、軽症だからと油断してほっといてしまうことです。
その油断が後に大きな後悔をしてしまうかもしれませんよ。
多くはないけど、血が出てしまっているとき
受傷部位から血が少量でも出てしまっていたら、その傷口から菌が侵入してしまっているかもしれないことを念頭におきましょう。
初めはたいしたことない様子でも、後に悪化してしまうことがあるので、安易に考えずに慎重に処置をしましょう。
まずは素早く受傷部位を水道水などで流しましょう。
そうしている間に、少量であれば血は自然治癒で止まっているはずです。
その後は傷口を消毒します。
ここまで行えば、炎症や受傷部位の悪化は防げるでしょう。
もし傷口が気になるようだったり、ねこがその傷口やその付近を舐めてしまいそうなら、バンドエイドを貼るなどして2次感染の予防をしましょう。
血がなかなか止まらない・・・
血がなかなか止まらない時は上記のステップ以外にさらにやることがあります。
まずは素早く受傷部位を水道水などで流します。
その時に再度、傷口を確認しましょう。
血が止まっていたら上記の少量の血が出てしまっていた場合の処置をすれば大丈夫です。
もし止まっていなかったら、止血を行って出ている血を止める処置を行います。
止血の方法としては、滅菌ガーゼや綺麗な布を使って行う圧迫止血法が効果的です。
止血を行い、しばらく経ったら受傷部位の様子を観察してください。
血が止まっていて、傷口がひどくないようであれば上記の少量の血が出てしまっていた場合の処置をしてください。
そこで、傷口がひどかったり血がなかなか止まらないようでしたら、病院で受診をしましょう。
まとめ
ねことの長い生活で、上記のような経験をしてしまう場面がでてきてしまうと思います。
そんな時に上記のようなことを知っていたり覚えていれば、いざという時に処置を行うことができ、痛みなどの症状の悪化を防ぐことができます。
それから、ねこが悪気があって飼い主さんを傷つけてしまうわけではありません。
私たちが気をつけたり、予防することで防げることもたくさんあります。
そして、ねことの楽しい幸せな時間を過ごしてくださいね。